(淡々とした思い出が続きますがお許しを。)
コンピュータ実習の終盤、今後の配属のための面談があった。進路は3つ。営業かSEか、それとも管理部。管理部は経理や資材やまぁ、そういうスタッフ部門。僕はもう自分から営業しかないと思っていたので、面談も数分で終了。しばらくして職種発表。SE希望の中には管理部門になってしまってショックを受けていたものもいたが、営業の希望を出していたものはほぼ全員営業。
コンピュータ実習が終わって、すぐに今度は営業研修が始まった。この時点で10月頭。まだまだ新人研修は続くのである。企業に余裕があった時代なんだなぁ。営業研修は、名刺の受け渡し方からはじまって、顧客訪問のロールプレイやらなんやらけっこうみっちり。講師の課長さんの眠い講義が延々続く。
「俺たちが売るのはコンピュータじゃなくって、システム。システムというのはお客さんの課題解決をするもの。わかるか?」
一同、ポカーン。「システム」って言われても、この頃の僕らにはピンと来ない。そもそもお客さんの「課題」がなんなのかもよくわかっていない。聞こえてくるあらゆる言葉が頭の中を素通りしているのが実感される毎日だった。
(つづく)
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■Gofield.com編集長の弁
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